採用活況の転職市場 2023年の広島での市場動向を解説

新型コロナウイルス禍からの経済活動再開に伴い、企業の人材採用意欲が高まりつつあります。
中途採用メインではありますが、日頃、企業や求職者の転職支援を行う人材紹介会社として広島での市場動向を解説いたします。
自社の採用活動の参考にしていただければ幸いです

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1. 2023年の広島の転職市場は?

広島労働局が発表する広島県内の有効求人数をみると、2020年3月では57,092件、2021年3月:62,661件、2022年3月:69,275件、2023年3月:71,782件。
今年2023年3月を前年と比較すると104%の増加率であり、コロナ禍である2020年との比較では125%と大幅に増加傾向にあります。
当社にご依頼いただいた求人数も、2020年3月時点と比較すると、2023年3月では205%の増加率で約2倍になりました。以前から人手不足が顕著であるITや建設業界はもちろんですが、特定の業種に限らず幅広い業界からの求人依頼が増えています。
そして、特徴的なこととして、これまでは人手不足の課題感が強かった中堅・中小企業からのご依頼を中心としていましたが、大手企業も、これから更に獲得競争が激しくなる環境を不安視し、先行投資で大量に採用枠を増やし、これまで以上に積極的な採用を行っています。
これ以降も、ますます中途採用市場が激化していくことは間違いありません。

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2.どのような職種が求められているか?
従来、広島はモノづくり企業である製造業が多いため、エンジニア職の採用ニーズが強い地域であり、依然として、設計・生産技術・品質管理・品質保証などの技術職の依頼は多いです。また、慢性的な人手不足にあるIT業界のシステムエンジニア職、そして建設業界の設計・施工管理職は変わらず痛み度合いが高い職種です。
最近の傾向としては、若手を中心とした営業職の求人も完全に復調傾向にあります。海外との行き来も制限が弱まりつつあることから、コロナ禍には全くと言ってよいほど求人がストップしていた海外営業職も増えつつあります。
また、IT導入促進やDX化を視野に、社内に情報システム部門を立ち上げるためのシステムエンジニアを雇用するケースが増え、業界問わず社内SEの採用に乗り出す企業も増えています。

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3.選考方法に変化はあるか?
選考期間が短くなりました。
コロナ前であれば選考に2ヶ月程度かかることのしばしばあり、応募から内定まで1カ月半から2ヶ月が平均でした。オンライン面接やリモートワークが一般化した現在では、オンラインでの面接や筆記試験の実施が結果的に時間短縮に繋がり、内定まで1ヵ月から1ヵ月半で選考が終了します。
一方で、オンライン面接では人柄や雰囲気をつかむことが難しく、面接で会って判断したいという企業の意向も多く、一次面接はオンライン、二次面接以降は対面で実施するパターンが多いです。求職者側も、オンライン選考で自分の人生を左右する就職先を決定するには不安要素が多く、実際に一度は訪問してみたいという考えを持つ方が多いです。
いずれにしても、人材の取り合いが激化している今、それら選考スピードについていけない企業は、以前にくらべて、選考途中での辞退されるケースや内定辞退など頻繁に起こっているのではないでしょうか。

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4.転職者の年収に変化はあるか?
大手企業での賃上げ実施などがニュースで取り沙汰されていて、賃上げムードであり、求職者の年収アップ意向はますます高まっている様に感じますが、実際の入社時の年収については大手企業以外で大きく上がった感覚はありません。当社の人材紹介成約単価についても、数年前と比べてさほど大きくは変わっていません。
しかしながら、超採用難で別候補が想定できづらい職種や、どうしても入社してほしい人材に対しての最後の一押しとして、特別手当や入社祝金を出す企業も増えてきました。

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5.優秀な人材を獲得するために企業はどのような取り組みをしているか?
一次面接を人事担当者だけでなく、想定配属先のマネージャークラスが担当する企業が多いです。特に技術職の方は高い技術力をもった人の下で働きたいと感じて転職する方も多く、エンジニアであるマネージャーが一次面接を担当することで高い技術レベルの話ができ、選考の早い段階から応募者の気持ちをつかんで採用しようとしています。
また、採用に人的リソースを割く企業も増えています。以前のようにその他管理部門の業務を兼任しながらの採用活動では、応募者へのフォローが行き届かず優秀な人材を採用する事は不可能です。本気で採用活動を実施している企業は、新卒・中途それぞれに専任者を置いて丁寧な採用活動を実施しています。
それと、優秀な人材を獲得したいのであれば優秀な人材に採用を担当させる企業も増えています。営業職が自社プロダクトの拡販を行うように、採用担当者は会社そのものを営業する立ち位置です。会社を売り込む営業力も必要になります。
これはかなりの英断になりますが、社内一番の営業成績者に採用を担当させる企業もある様です。
また、人事担当者や配属先管理職・役員だけでなく、その他会社メンバーを巻き込んで採用活動を実施する企業が増えてきました。人事担当者や配属想定先の管理職・役員が形式的な面接を数回するだけの選考ではなく、その他社員との意見交換の場を設け、応募者の不安を払しょくして働くイメージをより具体的に持てる機会を作ったり、半日職場体験する機会を与え実際の営業先へ同行してみたり、工場見学や職場見学を1~2時間程度実施してみたりと、いずれの選考方法も、参加された応募者に感想をお聞きすると、選考に臨む前と比較し、入社希望度が高まったという意見が圧倒的に多いです。
企業側からしても、形式的な面接では垣間見れなかった本来の人物を把握できる機会にもなる様です。是非試してみてはいかがでしょうか。

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6.転職希望者の動きに変化はあるか?
これまでは、季節変動に大きく左右される傾向が強く、多くの企業で年度替わりとなる4月入社を目指して、前年12月頃から1~3月にかけて転職活動を実施する方が一年で最も多かったです。それを過ぎると、4月下旬から5月、7月下旬から8月は、求職者の方の動きがピタリと止まり、我々にとっては閑散期となり、そして10月頃から再び活動が活発になり始めるというバイオリズムでした。
しかしながら、その求職者動向にも変化が見え始めています。今年は4月下旬であっても5月であっても、一定数の方が転職活動を積極的に実施しておられる状況でして、一年を通して波はあれど常に市場は活性化している様に感じます。
今や転職が当たり前であり、人材は良い企業や求人がないか常に高くアンテナを張って情報収集を行っていて、さらにダイレクトリクルーティング手法が一般化し、人材側が積極的に動かなくても簡単に情報が手に入り、そして熱心なオファーが入る時代に突入。そこまで転職への熱量が高くない方も活動を実施しているのではないかと感じます。人材の流動はますます激しくなっていくばかりです。

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如何でしたでしょうか。
新卒でも中途でも日々採用の難易度が高まっている昨今、これをやれば絶対に採用できるといった正解はありませんが、日々求職者の方との面談を通して、今の求職者の方がどの様な事を考え、どの様な要望をお持ちかは把握しています。
広島での中途採用に課題をお持ちの企業様は、是非一度お問い合わせ頂ければと思います。

 

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