~世代をつなぐ『継承』ものがたり~

2021年9月号のかわら版にてご報告しましたカブトムシたちが無事、成虫になりました
もともとは弊社の従業員が飼っていたカブトムシが産卵し、そのうちの6つをオフィスで育てることにしたことが始まりでした。

大脱走

カブトムシがサナギの間、ペットボトルに土を入れて個別に育てていたのですが、ある朝、異変に気付いたのです。フタがわりにラップでペットボトルを覆っていたのですが、そこに大きな穴が・・・そのペットボトルには、ガースー(※カブトムシの名前)が入っており、数日前にはサナギの姿で元気にうねうね動いていたのです。夜の間に羽化したガースーはラップを突き破り脱走し、ペットボトルは文字通りもぬけの殻となっていました。従業員総出で捜索をしても見つからなかったのですが、2日後の朝、オフィス内を何食わぬ顔で歩いているガースーを無事保護することができました。

世代をつなぐ

残念ながら6つすべては羽化しませんでしたが、5月の中旬にオス2匹、メス2匹が立派な成虫となりました。成虫のカブトムシは非常に元気で、虫かごの土を掘り返したり、木をひっくり返したり、夜には脱走を試みている気配もあります。元気なカブトムシたちには虫かごでは手狭なようなので、メスが産卵したら広い自然に放してあげることを考えています。まだ、産卵しそうな気配はありませんが、メスが産卵し新たな世代に命をつないでくれることが楽しみです。

小さな卵から立派な成虫となった姿や、世代から世代へ命をつなぐカブトムシの姿をみていると、それぞれの『思い』を「人から人」、「会社から会社」へとつなぎ、世代から世代へ継承することが人生や仕事の目的のひとつではないかと改めて考えるきっかけとなりました。

(ライター:ながき)