コラム

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「次代を後継者に託す−その2−」 11/01/12
先般、ある銀行主催の「後継経営者養成セミナー」の講師を務めさせていただく機会があった。
その第1回目、20〜30歳代を中心に定員一杯の20名が参加。受講者は、さすが後継者に相応しく、講義の合間も積極的に名刺交換や意見交換などを行い、皆、熱心である。

終了後、第1回目ということもあり懇親会が近くの居酒屋で催された。私も同席させていただき、後継者たちの輪の中に加わった。講義よりもさらに盛り上がった会合である。あちこちに輪ができ、私のいたグループでは5人ほどのメンバーが活発な意見交換で盛り上がっていた。宴たけなわアルコールもかなり入ってきた頃、少し違うムードが漂ってきた。
今まで将来の夢の話や海外でのビジネス経験の話などで盛り上がっていたのだが、やがて業界や事業への不安、社長である父親への不満など、ちょっと弱気な発言に変わり、皆が互いに同調しているのである。社内ではけっして弱音は吐かないが、同じ境遇である仲間意識からか、つい本音が出たのであろう。皆、将来の経営者としての意欲を持っている半面、不安なのである。

立場は次期後継者と自他ともに認めているが、まだ経営の実体験がなく不安がよぎるのはしかたがないことだろう。
しかし、環境は待ってくれない。現社長だろうと後継者だろうと、次に続くビジネスを打ち立てないと会社は発展していかないし、存続も許されないのである。

激変する経営環境に対応できるビジネスを誰が創造するのか、次に続く戦略は次代を担う若者からしか生まれないのではないか。現社長の今やるべきことは、自らが次のビジネスを構築するか、さもなくば、そのこと託せる後継者を育て委ねることである。いつまでも現状のままで良いということはない。今を覆う閉塞感を打ち破るためにもそうしなければならない。

さらに、後継者も早く先代を追い出すくらいの気概を持って欲しいものである。


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