コラム

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好業績会社の理由(わけ) 09/07/16
09年3月期決算、上場企業全体で7年ぶりの最終赤字を記録。しかも、上期(08年4月〜9月)は良かったのですが、下期(08年10月〜)リーマンショック以降の急激な需要の落ち込みで惨憺たる結果でした。大企業ですらこうですから、我々中小企業はどこもひどい状況のはず・・・。と思いきや、このような環境下でも好業績の中小企業があります。
そんな会社をお手伝いしていると、会社へお伺いするのが楽しみになってきます。

まずA社さん、売上高前年対比110%、経常利益前年対比140%、売上高対経常利益率12%の高収益メーカーです。毎月経営会議日にお伺いをしているのですが、いつも経営課題が山積みで喧々諤々の議論です。その課題解決のための対策案が次々と出て、後は実行あるのみ。そして次回にチェックをして、また対策を繰り返す粘り強さが身上です。
次にB社さん、売上高前年対比105%、経常利益前年対比135%の流通業。永年取り組まれてきた顧客拡大とサービスの向上が実を結び、ここ数年増収増益を続けられ、特に前期は同業他社が減収に追い込まれる中、見事な業績結果を示されました。

この2社に共通していることは、

(1)魅力ある商品力を持っていること(メーカーであるA社は商品開発が生命線、次から次へとラインアップを揃え、競合他社との差別化が図られています。一方、流通業であるB社は顧客サービスの徹底や顧客にとって有益な情報発信を自社の商品力と位置づけて強化を図っています)
(2)顧客が離れないこと(A社は、開発した商品を様々なツールを使ってマーケットに提案し最終消費者を惹き付けています。B社は、得意先に売れ筋情報の提供や具体的コンテンツを提供して、きめ細かなサービスを展開しています)

が挙げられます。
即ち好業績の秘訣は、自社がマーケットに提供する商品(広義の)づくりにあり、これが顧客を創造し、売上高を形成していると言えます。

その中で、A社(製造業)はコストダウンの追求、B社(流通業)は粗利益率の確保を経営管理の重要課題として徹底追及し高い収益性を確保しておられます。大企業をみても、高収益企業の生命線はマーケットをリードする優れた商品力であり、ともすると低価格やコストダウンだけが表面化しがちですが、やはり顧客にとって魅力的な商品でないと売上は創り出せない時代になってきているのではないでしょうか。
然しながら、厳しい業界に位置されている会社は苦しい業績を強いられているのも現実です。このような環境にある場合は、当面の企業努力だけでは如何ともしがたいのも事実です。まず、限られた売上高で利益が出る収益体制にすることが急務であり、そのための具体策をスピーディーに打って行かなければなりません。
しかし、そうであっても、我が社がマーケットに提供して行く商品は何か、これから先、魅力的な商品をいかに創っていくかを常に模索していかなければなりません。それがない会社は遠からず、企業間競争の中で淘汰されていくでしょう。どんなに環境が好転しても・・・。


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